実際は眠れているのに不眠だと感じてしまう理由
不眠を訴える人のなかには、実際よりも自分の睡眠時間を
短く感じてしまっている人が多くいます。
周囲で見ているよりも寝つきが悪いと感じており、
途中で目が覚めた回数やふたたび寝入るまでの
時間も実際とは違った印象で記憶されます。
「目をつぶって我慢していただけで、
まったく眠れなかった」「ウトウトはしたが、
ひと晩じゅう寝たり起きたりで熟睡はしていない」と
訴えて病院で睡眠薬の処方を受けますが、
効果はあまりかんばしくありません。
もともとの性格が几帳面(きちようめん)な人、
睡眠にたいする不安の強い人がおちいりやすく、
ほかの睡眠の問題に合併することも多いのですが、
正常の睡眠をじゅうぶんな時間とれている場合にも、
「ちっとも眠れない」と思いこんでいることがあります。
そもそも、睡眠中は時間の経過はわかりません。
目が覚めたときに自分がどのくらいの時間寝たのかを
把握するには、周囲の変化で推(な)し量(はか)るしかないのです。
健康な睡眠でもひと晩のあいだには、
1時的な覚醒が周期的にめぐってきます。
睡眠にたいする不安がなければ、
周囲の状況を確認してまた睡眠にもどり、
目覚めた記憶は翌朝にはほとんど残っていません。
しかし、睡眠にたいする不安が強いと、
目が覚めるたびに、「まだ眠れてない」
「また目が覚めた」と緊張した状態をよび、
覚醒している時間のことが強く記憶に残るのです。
実質的に睡眠はとれているので、睡眠薬は効果をあげません。
でも、くすりの効果が少ないからと、さらに強い薬を服用し、
そのために翌日に残った薬のだるさや眠気を
睡眠不足のためだと錯覚していることも多いようです。
「本当は眠れているから大丈夫」といわれただけで
簡単に納得できるものではありません。
また、眠れないつらさをだれにもわかってくれないと
孤立感を深め、ますます症状が悪くなることもあります。
治療には自身の睡眠の客観的状態を理解する努力のほかに、
不眠の悩みに転換されている本来の心理的原因を探す努力も必要です。
「夫が自分を理解しようとしない」という悩みが、
「不眠で苦しむ自分に、よく寝ていると主張する夫」に
象徴されていることもあったり、
実際は病気や子育て、仕事の悩みがあるのだけれども、
その問題を直視することができず、
不眠の悩みに置き換えられていることもあります。
*不眠だと悩むより、本当に自分が眠れていないか知ることが先決。不眠
だと錯覚する原因になる"隠れた不安や不満"を探る努力も必要です。
不眠症,com
睡眠障害.com
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